樹海生活者のテント その1

精進口登山道を乾徳道場に向かって歩いているとき樹海内に白い物が見えた。
何だろうと思い近づいていくと半透明のゴミ袋で作った手作りテントがあった。
声をかけると中から50代ぐらいのおじさんが出てきた。聞けば樹海の中で
暮らしているのだという。何をしているのかと聞くと研究だと言っていた。
後日、この場所を訪れるとすでにテントは無かったが、近くの窪みに大量の
ゴミが捨てられていた。彼のゴミと思われる。ゴミをそのままにするなんて
酷い奴だ。たぶん研究というのも嘘だろう。そういえばあのおじさん人間が
嫌いだと言っていた。どこからか逃げてきた人なのだろうか。
いったい何者だったのだろう。まだ樹海の中にいるのだろうか。

 

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